日本法科学技術学会主催の第27回学術集会にて技術発表しました

2021年11月12日に日本法科学技術学会主催の第27回 学術集会において、弊社技術スタッフが「GC/MS法によるエンジンオイル識別に関する検討」というテーマで検討事例を紹介しました。
 
車両火災や整備工場火災の現場確認/原因調査において、エンジンオイル製品の識別を必要
とする場合があります。その場合、分析手法としては、専らガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)が用いられますが、これまでのGC/MSにおける一般的な電子衝撃法(EI)では化学成分を解析するのに困難な場合がありました。その場合、光イオン化法(PI)を用いることで、EI法との併用により化学成分の構造解析の精度向上が期待できます。
 
そこで、PI法とEI法を併用したGC/MS分析における統合的解析の有効性について検討した結果、エンジンオイル製品の識別の精度向上に寄与し、また、オイル主成分と添加剤成分のデータベースを構築することで製品の特定に繋がる有効な手法であることを確認しました。
 
今後とも、弊社では引き続き火災調査に関する研究を積み重ね、関係各社からの協力要請にお応えできるよう取り組む所存です。

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