玩具の安全管理

玩具・日用品の分析

安全性評価や輸出入の分析も実績多数
玩具や生活日用品は子どもにとって遊びそのものです。その遊びをより楽しく、より豊かにするものが玩具です。 その玩具が安全であることは特に必要なことです。
国内では、食品衛生法により主に乳幼児が口に触れて遊ぶおもちゃや口に入る可能性があるおもちゃを対象に規格や製造に係る基準を設け、規制しています。
また、欧州規格EN71は、対象年齢や使用目的など、様々な角度から子どもの安全確保や安全な玩具と安全でない玩具の区別をする目的として安全性を評価しております。

食品衛生

食品衛生法では乳幼児が口に接触することをその本質とするおもちゃは、国内で製造・販売する6歳未満が使用する製品についておもちゃの種類や材質ごとに規格が定められており、この規格に適合しなくてはなりません。
食品、添加物等の規格基準 厚生省告示第370号 第4おもちゃは、原材料の規格と製造基準があり、安全基準を設けております。

食品、添加物等の規格基準 おもちゃの規格   対象材料

①うつし絵 ②折り紙 ③ゴム製おしゃぶり 
④塗膜 ⑤ポリ塩化ビニル ⑥ポリエチレン
⑦可塑剤 ⑧金属アクセサリー ⑨着色料

おもちゃの規格に定められている物質

材質試験:カドミウム、鉛、フタル酸エステル
溶出試験:重金属、ヒ素、フェノール、ホルムアルデヒド、亜鉛、蒸発残留物 など

EN71

欧州玩具安全規制により規格化された安全基準のことで、EU諸国において14歳未満の該当する小児用の玩具を製造・販売する場合はこれに従う必要があります。
EN71はpart1〜13まであり、そのEN71 part3は「玩具の安全性-第3部:特定元素の移行」に関する条項です。
このpart3が2013年の改正により、1995年度の8元素から17元素19項目と検査項目が大幅に増え、基準値も見直されました。

EN71 part3に定められている物質

1995年度版 アンチモン、ヒ素、バリウム、カドミウム、クロム、鉛、水銀、セレン ・・・8元素

2013年度版 アルミニウム、アンチモン、ヒ素、バリウム、ホウ素、カドミウム、3価クロム、6価クロム、
コバルト、鉛、マンガン、水銀、ニッケル、セレン、ストロンチウム、スズ、有機スズ、亜鉛
・・・17元素、19項目

EN71 part3 対象材料

①塗料 ②ポリマー ③紙 ④布 ⑤ガラス・セラミック・金属 ⑥木材・皮革
⑦鉛筆・クレヨン ⑧粘土 ⑨フィンガーペイント・ラッカー・インク ⑩スティックのり

EN71 part3 試験方法

この試験は、14歳未満の小児用として設計された玩具のうち、なめたり呑み込んだりする可能性のある部品について規定されております。玩具などから有害物質が溶出されているか、否かを試験する方法として、欧州玩具安全規格「EN71 Part3 試験方法」があります。
その溶出試験を実施した溶出液を下記の分析方法で検査しております。

分析方法

1995年度版 Sb, As・・・水素化物原子吸光法
Ba, Cr・・・ICP-AES法
Cd, Pb・・・電気加熱原子吸光法
Hg・・・還元気化原子吸光法
Se・・・水素化合物原子吸光法

2013年度版 まずは、17元素をICP分析法などにより元素情報による評価を行います。ここで基準を超えるクロム、スズが検出された場合、形態別検査(三価クロム,六価クロム又は有機スズ)を検査します。

蛍光X線によるスクリーニング検査

玩具・おもちゃなどについても蛍光X線による簡易検査を弊社では実施しています。
対象項目は、「EN71 part3【1995年度版】」に規定されております8元素(Sb, As, Ba, Cd, Cr, Pb, Hg, Se)および ハロゲン元素2元素(Br, Cl)を加えた10元素について検査を行っております。
また、検出された元素については、詳細分析を行い有害物質の有無を確認しております。

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