ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)

日本電子製 JMS-k9
日本電子製 JMS-Q1000GC
日本電子製 JMS-Q1050GC
日本電子製 JMS-Q1500GC
ピークサイエンティフィック製Precision Hydrogen Trace250(水素キャリアシステム)



ガスクロマトグラフ質量分析装置(ガスクロマトグラフ質量分析計、GC-MS)は、混合物の分離に優れているガスクロマトグラフ(GC)と、試料成分の構造情報の取得や微量成分の検出に優れている質量分析計(MS)とを直結したもので、それぞれの特徴を生かし試料に関する物質情報を高感度に得るための分析装置です。
主にGCで適用可能な有機化合物が測定対象となり、その応用範囲は極めて広く、用途としては定量分析が主流です。測定可能な濃度レベルは測定条件等にもよりますが、一般に定性でppb~ppm、定量でppt~ppbレベルが測定可能で、特に環境分析や食品分析に適しています。



質量分析法はイオン源に導入された試料を電子衝撃法などでイオン化したのち、分析部に送り込み、電場や磁場条件の下でイオンの走行・挙動がそれぞれの質量/電荷数(m/z)に依存して一義的に決まることを利用していますが、四重極形質量分析装置は磁場を用いず電場による作用のみを利用して質量分析を行います。イオンの加速電圧は10V前後で磁場タイプの3~10kVに比較して極めて低い電圧の下で高感度の分析が行えることと、分析部の構造が簡単であることから、小形でかつ操作性に優れ、微量ガス分析や混合物分析法としてGC-MSに採用されています。



ここ数年はヘリウム(He)ガスの安定供給が危ぶまれています。弊社の所有装置も含めGC/MS装置はヘリウムガスの使用を前提に設計されているため、入手困難になれば分析業務への影響は計り知れません。弊社では、世界的なヘリウムガス供給問題により水素ガス発生装置を導入し、水素キャリアGC/MSの整備を行いました。
弊社では、油性成分分析における水素キャリアGC/MSの適応性について検討した結果、従来のヘリウムキャリアでの測定結果と比較しても劣らない測定が可能となり、弊社加入団体での学会等において技術発表させて頂きました。

各種分析事例

  • 新築住宅内の各種ガス(シックハウス物質)分析
  • 農地・環境士壌・汚染土壌・残士分析
  • 環境中の農薬分析
  • 内分泌撹乱物質(環境ホルモン)の分析
  • 有機溶剤の種別調査
  • 界面活性剤の分析
  • 化粧品の分析
  • 難燃剤・添加剤の分析
  • 異物混入分析・異同識別調査
  • 悪臭・臭気原因調査
  • 発生ガス調査
  • 異臭・汚染範囲の調査
  • 火災原因調査における油性分析
  • シックハウス分析
  • 異臭調査(OUTガス分析)
  • 発生ガス分析
  • 油脂の分析

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