液体クロマトグラフ 四重極飛行時間型質量分析装置 (LC/Q-TOF-MS)
アジレント・テクノロジー製 6530 LC/Q-TOFシステム
液体クロマトグラフ質量分析装置(LC-MS)は、試料の分離手段として液体クロマトグラフ(LC)を用い、その溶離液を質量分析計(MS)に直接導入するシステムです。本装置は、質量分析部の前段としてイオンの分離や開裂を起こさせることができる四重極型を搭載し、質量分析部の後段には高い分析性能を有する飛行時間型質量分析計(TOF)を搭載しています。TOFは、イオン源で発生した分子イオンが検出器まで到達する時間によって質量を測定する装置です。2種類の検出器を搭載することでTOFが苦手だった定量分析も克服し、LC/MS機器のなかでも最小レベルの検出下限を備え、優れた分解能および質量精度で低フェムトグラム域の感度が実現しています。
製薬、代謝物同定、創薬プロテオミクス、メタボロミクス、食品安全、法医学、毒物学、環境スクリーニングといったアプリケーションに最適な分析装置です。
食品
・中国産養殖ウナギ中のロイコマラカイト
・中国産粉ミルク中のメラミン
・中国産冷凍ぎょうざ中のメタミドホス
・群馬県冷凍食品中のマラチオン混入
環境
・フッ素系界面活性剤
パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)
パーフルオロオクタン酸(PFOA)
・アクリルアミド,抗生物質(河川汚染問題)
・テトラブロモビスフェノールA(難燃剤)
・ポリカーバメート(殺菌剤)
残留農薬
・厚生労働省 ポジティブリスト制度
「食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法」
対象;農産物,畜水産物,動物用医薬品
が測定可能です。
各種分析事例
- 環境中の農薬分析
- 界面活性剤の分析
- インクの成分分析
- 化粧品の分析
- 難燃剤・添加剤の分析
- 異臭・汚染範囲の調査
- 新製品、新素材等に関する共同研究開発
- 新製品評価方法・分析方法に関する共同研究開発
- 試薬等の調合・合成等
- 革製品の変色調査(HPLC)
- 油脂の分析
- 麻薬・覚せい剤・危険ドラッグ・指定薬物分析