熱分析計(差動型示差熱熱重量計・示差走査熱量計・熱機械分析計)(TG-DTA)

リガク製 TG8120(TG/DTA)
リガク製 DSC8230L(DSC)
リガク製 TMA8310(TMA)

熱分析計(差動型示差熱熱重量計・示差走査熱量計・熱機械分析計)

何が測定出来るのか?

1. 脱水,分解,酸化,還元,揮発,重合,燃焼,溶解・・など、物質状態の変化に関する温度情報の測定
2. 融点,比熱,転移温度,温度変化と熱量変化の関係・・など、熱的物性(温度,熱量)に関するデータ測定
3. 熱膨張係数,軟化温度,引張強度,などの機械的物性値に関するデータ測定

どんな試料が測定できるか?

材料

金属,セラミックス(コンクリート、ガラスなど),岩石,鉱物,土壌,樹脂,塗料,
プラスチック類,木材,紙,繊維,など

必要な試料量は?

1回の測定に使用する量は数mg~数十mg
大きさは左図のサイズの容器に入る固体,液体(ペースト状を含む)なら何でも可。

測定装置はそれぞれ次のように呼ばれます

1. 示差熱熱重量分析 Thermo Gravimeter & Differential Thermal Analysis:TG/DTA
2. 示差走査熱量測定 Differential Scanning Calorimeter:DSC
3. 熱機械測定 Thermomechanical Analysis:TMA

方法と原理は?

試料を加熱した際の重量変化(増減)を電子天秤で測定し、同時に熱量の変化(発熱・吸熱)を標準試料との差として電気信号で取り出しチャートに表わします(TG/DTA)。

測定温度範囲は、
1)TG/DTA:室温~1500℃, 2)DSC:-130℃~570℃, 3)TMA:室温~1000℃

どんな結果が得られるのか?

~示差熱熱重量分析(TG/DTA)での測定チャート例~

このチャートから、燃焼開始温度,燃焼・分解時の重量減少,含まれる燃焼成分の数などがわかります

各種分析事例

  • 熱伝導率、比熱等の測定
  • 断熱材の熱伝導率測定
  • 熱膨張率測定
  • 集電系材料の熱特性分析作業

こうした調査に適用されます

ページの先頭に戻る