ヘッドスペース-ガスクロマトグラフ質量分析装置(HS-GC-MS)
日本電子製 JMS-Q1050GC
日本電子製 MS-62070 STRAP
ヘッドスペース-ガスクロマトグラフ質量分析装置(HS-GC-MS)は、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC-MS)への試料導入方法のオプションとして液体,固体試料の気化成分の導入装置を装備したGC-MSです。
試料を気密容器内で加熱し、気化した成分(ヘッドスペースガス)を自動的に採取した後、ガスクロマトグラフに導入することで分離し、質量分析計で成分を特定します。
試料中に含まれる揮発性成分を非破壊で検出・定量することができる極めて有効な分析手法です。
煩雑な前処理を必要とせず、液体・固体の両試料に対応可能で、残留溶剤、異臭原因物質、揮発性有機化合物(VOC)、劣化生成物などの特定に効果的な手法です。
特に、樹脂・ゴム・塗料・接着剤・包装材料・電子部品などから発生する微量な臭気成分の分析に優れており、品質管理やトラブル原因の解明に広く利用されています。
特に、製品開発段階での臭気対策評価や異物由来ガスの同定、同定化合物の定量に利用いただいています。
各種分析事例
- 製品発生ガス中における揮発性有機化合物の定性/定量分析
- 土壌・水質の環境基準で定められた揮発性有機化合物の定量分析