アスベストの粉じんを吸入することにより肺がん、中皮腫等の重篤な健康障害を引き起こすおそれがあるため、2006年9月1日からアスベストやアスベストを含む製品等の使用が禁止されました。それより前は、アスベストは主に建材として多くの建築物等に使われていました。
こうしたアスベストは、建材等の劣化や破損等、建築物等の解体・改修等の工事によって飛散するおそれがあり、人体へのばく露やそれに伴う健康被害が懸念されています。
このため、建築物の解体・改修時には、アスベスト含有建材の使用の有無について設計図書等や目視、分析により【事前調査】を行うことが石綿障害予防規則(平成17年厚生労働省令第21号)で定められています。
「事前調査」は「石綿に関し一定の知見を有し、的確な判断ができる者」が実施することとなっており、これは国土交通省・環境省・厚生労働省共管の「建築物石綿含有建材調査者講習登録規程」に基づく「特定建築物石綿含有建材調査者」等を指します。
なお、新制度により、旧制度修了者は新制度の「特定建築物石綿含有建材調査者」となり、資格の有効期限(更新制度)がなくなりました。
ポラライザ振動方向に平行:黄色/垂直:紫色→トレモライト
ポラライザ振動方向に平行:黄色/垂直:黄金色→アクチノライト
仕上塗材中クリソタイル
X線回折法
位相差分散顕微鏡法
クリソタイルの位相差分散像例(1.550)