自動車接触事故が起きた場合に、事故車両の塗膜が相手車両や構築物などに付着する場合があります。その付着物と事故車両塗膜の異同識別調査を実施することにより、接触の事実確認や接触箇所を特定することが可能です。
付着物は非常に小さな場合もありますが、顕微-赤外分光分析装置を使用すれば、0.5mm程度の小片でも異同識別調査を実施することが可能です。下の写真はスクーターリアスポイラーの黄色付着物が、クレーン車バンパーの黄色塗料と同一であったため、クレーン車がスクーターに接触したことを科学的に証明した例です。
事故状況図
顕微-赤外分光分析の結果、IRスペクトルが一致し損傷部の接触を確認
使用分析装置:顕微-赤外分光分析装置(顕微-FT-IR)