血痕調査

昨今、多種多様な商品から「異物」が発見される事故が多発しています。こうした異物の発生原因を明らかにするためには、まずどのような成分であるかを把握することが重要で、それが分からなければ、異物の発生を改善することはできません。
特に、付着血液の場合は、「病的な感染」の可能性も疑われますので、赤色異物については迅速な対応が必要と思われます。そこで、弊社では「血であるのか否か(血液予備検査)」、さらに血であった場合には「人血なのか否か(人血検査)」を速やかに鑑定する体制を整えています。

商品表面に見られた赤色異物の一例

商品表面に見られた赤色異物の一例

血液予備検査

本検査は、血液中に含まれるヘモグロビン鉄と試薬が選択的に発光反応することで、血液か否かを判定します。血液であれば、下記の写真に示すように、青白い光を発します。
なお、弊社で使用している試薬「ブルースターマグナム」はルミノール試薬に比べて非常に感度が高いため、微量の異物に対しても良好に反応します。

血液に試薬を噴霧

人血検査

本検査は、人間の血液のみを選択的に反応する抗ヒトヘモグロビンモノクローナル抗体を用いた判定方法です。本検査も、非常に感度が高く、約100万倍希釈した血液についても検査が可能です。なお、成人だけではなく、新生児にも対応しています。

人血検査

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