樹脂の破損原因調査

成型部品に亀裂や破断が生じた場合、破面上には破損に至ったメカニズムに関する重要な情報が模様として刻まれます。フラクトグラフィーとは破面に刻まれた模様を観察して、その特徴から亀裂・破断などの損傷が発生した原因やその機構に関する情報(証拠)を得る手法です。
フラクトグラフィーを樹脂部品に応用することによって、塩ビなどの樹脂製配管に生じた亀裂の発生原因や、樹脂製のベビーカーや踏み台、三輪車などの破損原因を解析することが可能です。

下の樹脂製配管の亀裂発生原因は内部流体の影響によりソルベントクラックが生じ、さらに外面側から衝撃的な応力が負荷された結果、亀裂が進行したと考えられます。

亀裂が発生した樹脂製配管

亀裂が発生した樹脂製配管

亀裂発生部の破断面を走査型電子顕微鏡(SEM)写真(二次電子像)

亀裂発生部の破断面を走査型電子顕微鏡(SEM)写真(二次電子像)

使用分析装置:走査型電子顕微鏡(SEM)

ページの先頭に戻る